2013年07月30日

ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察

こんばんわ!Jokeです!
少々更新が遅れましてすみません。


第一回の題材としまして、色々悩みまして、こんな難しいものになってしまいました…。
ただ、ベトナム戦争における空軍というのは米軍の中でも不思議な存在なので、面白いかと思って少し調べてみました。

今回の題材での米空軍兵士というのは、PJであるとかCCTというのは置いといて、一般的な後方職種、特にSP(Seculity Police:警備兵)であるだとかAPS(Aerial Port Spuadron:航空基地支援隊)などの装備について触れていきたいなと思います。
空軍といいますと、やはりベトナム戦争だとF-4ファントム・B-52ストラトフォートレス・A-6イントルーダーといった航空機を主に考えますよね。まぁ、それが一般的であると思います…。

しかしながら、後方職種も大変なものでして、南ベトナム解放戦線っていうのは国内のどこにいるかわからない。つまり、航空基地といった重要拠点については大小を問わず攻撃を平時から受けていたようです。
特に1968年におけるテト攻勢では大規模な攻撃を受けたというわれてます。
そのため、空軍も自身を守る携行火
器、装備というものは手放せなかったようです。

とはいっても前線にいる海兵隊や陸軍とは違い、独自の装備品もあったようです。


ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察






テト攻勢で基地警備を行うタン・ソン・ニャット基地、第373基地警備隊所属の兵士。
左についている星型のパッチは南ベトナム軍の憲兵隊パッチのようです。
この写真で注目すべきはM1969ボディアーマーであると思います。支給自体は1967年頃から始まりつつはあったようですが、空軍には優先的に配備されていたのでしょうか。


ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察








先のパッチの話から続きまして、第12基地警備隊所属の彼らの左肩にもパッチがついています。
こちらも上のものと同様南ベトナム軍の憲兵隊パッチだと思われます。
これらのパッチついては、空軍基地内のSPやAPが着用していたとされています。


【衣類の着用例】
では、ここで多々ある服の着用例を見ていきたいと思います。


ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察






1967-1968年頃にプ・キャット基地で撮られた写真です。休暇なのでしょうか。
左からTCU、ERDL、OG-107ユーティリティとなっています。
この写真から分かるように、この頃は空軍内でも様々なものが点在していたようです。
ただ、特に顕著に見られるのは右のようなOG-107ユーティリティではないかと思われます。


ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察










続いて、タン・ソン・ニャット空軍基地の第8航空支援隊の方々。
よく見ていただくとズボンはタイガー・ストライプを着用しています。
パターンまでは自分が詳しくないのであまり良くはわかりませんが、TQLCパターン(別名:南ベ海兵隊タイガー)ではないでしょうか。
その他、右のようないくつかタイガー・ストライプの着用例が見られました。


【固有装備⇒『マガジンポーチ』を見る】
空軍についても、海兵隊と同様に独自の装備が進んでいることがありました。
特にAR-15の採用が早かった為か、空軍独自のマガジンポーチなども見られます。


ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察








プ・キャット基地所属の第37基地警備隊の訓練写真です。
右の兵士の左右の腰についているポーチが『空軍用マガジンポーチ』と呼ばれているものです。
これらのマガジンポーチについては多くの基地警備隊の兵士が持っているのが確認できます。
右の写真はタン・ソン・ニュット空軍基地の基地警備隊所属の兵士で、ベルトに通して使っています。


ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察










年代は不明ですが、タン・ソン・ニャット空軍基地所属の兵士です。
左のTCU着用の兵士の肩にかかっているM1956ベルトにも空軍用マガジンポーチが確認できます。
また、空軍用と銘は打っておりますが、陸軍のMPや偵察犬小隊などでも使用例が見られていて、空軍だけしかないってわけではないようですね。


ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察












また、上記のようにM1956アムニッションポーチ、M1956/61キャンティーンカバーなどのM1956基本装備も確認できます。
そのため、陸軍の余剰ポーチなどが空軍にやってきた、あるいは陸軍と交換して使ったなんてことも考えられますね。

【コレクション】
○アメリカ空軍 軍曹 着用 4th TCU ジャケット



ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察ベトナム戦争における米空軍兵士の装備考察







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状態としては並とも言い難いですが、実物4th TCUジャケットです。
コントラクトナンバーなどを確認しようとしましたが、タグが欠損しておりますので確認できていません。
しかしながら、実物放出とのことでしたので実物の扱いにさせていただきます。
ネームテープからマイヤーさんが着られていたようで、階級は軍曹のようです。

○空軍 M16 20rd用マガジンポーチ


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先に紹介しました、空軍用マガジンポーチです。
20rd弾倉が2本入るようになっており、蓋はドットボタンで止めるようにしています。
便宜上、マルイ製M

ただ、このポーチは使いやすいようで使いづらく、マガジンが取り出しづらかったり、ベルトに通すタイプでドットなどがついていませんので動いてしまうのが問題かもしれません。16ショートマガジンを使っておりますが、少々キツイですが一応入ります。
使用例としては、取り出しやすいよう、したを向けてつけていることもあったようです。


以上、簡単ではありますが米空軍の衣類・装備使用例について見ていただきました。
本来であれば先に書きましたようにPJやCCTについても書くべきではありますが、今回は分量上、省略させていただきました。
ベトナム戦争についてはまだまだ調べるところが多いと思いますので、これを期にみなさんも調べてみてはいかがでしょうか?

ご閲覧、ありがとうございました。

※閲覧に際しまして、指摘事項などございましたら気兼ねなくコメントしてください。





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Posted by SMC  at 00:26 │Comments(0)ベトナム戦争

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